「逃げるは恥だが役に立つ」の続編について

 2016年に大ヒットして一世を風靡したのTBSのテレビドラマで「逃げるは恥だが役に立つ」、この続編が来年早々にスペシャルドラマとして放送されるそうです。普段ドラマなど殆ど見ない私でも一応見ていたぐらいですので、確かに大評判を取った事も理解できます。このスペシャルドラマも多分かなりの視聴率を取るでしょう。

 それはそれでいいのですが、今回の話はこのドラマの原作漫画についてです。ドラマが評判になった時、私も一応原作は読みましたが、元々がタイトル通り、「逃げるは恥だが役に立つ」と、現実からの逃げを肯定する話ですので、その良し悪しはともかくとして、私としてはかなり不快な感想を持った記憶があります(無論、「夫の扶養からぬけだしたい」程の不快感ではありませんでしたが)。

 今回ドラマの続編の話を知った時、同時に原作漫画の続編が出ている事を知り、「怖いもの見たさ」もあって読んでみたのですが、これがまた本編を上回る不愉快さで、読後は何とも嫌な気持ちになりました。この作品の作者さんは、余程人の神経を逆なでするのが上手なんだな、とある意味感心しましたね。

 それで、何が不愉快なのかと言いますと、今回の話の登場人物は皆それぞれ悩みを抱えながら生きていて、それをどうやって解消して行くかと言う話なんですが、話の根本は結局の所、全編を通じ、「今の世の中が辛いのは社会が悪いからだ」をこれでもかこれでもかとブチ込んでいるわけです。

 「育児休暇を取りにくいのは会社が悪い」「仕事が辛いのは上司が悪い」「子供を作れないのは国が悪い」のオンパレードです。まあ、私に言わせれば、「そんなもん、全てお前のカルマのなせる業だろ」の一言で片付けられます。本当にそのレベルなのです。

 「育児休暇を取りにくいのは会社が悪い→その会社を選んだのはお前だろ」「仕事が辛いのは上司が悪い→だったら独立すれば。誰も止めないよ」「子供を作れないのは国が悪い→自分の生活レベルをよく見てみろよ。都会で快適に暮らし、物品に溢れた生活をしていたら、金がかかって当然だろ」で、全て終わりです。

 前作でもそうなんですが、この作者は要するに被害者意識を煽って金にしていると言うだけです。かつて故堺屋太一さんが仰っておられた、「一番汚い金儲けは被害者意識を煽る商法だ」と言うやり方そのものです。これは所謂サヨク諸氏が票集めのために行うプロパガンダと同じであり、クリエイターとしては最も唾棄すべき手法だと思います。

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